ファシリテーション詳細

組織におけるファシリテーション力

本来、ファシリテーションとは企業内の会議の場などで、出席メンバーの発言を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し相互理解を促進し、合意形成へ導き組織を活性化させる手法・技術・行為の総称を言います。この考えを発展させて捉えると、ファシリテーションとは「組織による創造、変革、問題解決、合意形成、さらには組織構成員の能力開発を支援し促進させる働きかけること」と言うことができます。
要するに、ファシリテーションは、会議の場に限定されず、幅広い分野で応用できる組織における重要なスキルなのです。

今までの日本型マネジメントスタイルは、リーダーが権威や圧力あるいは地位や報酬等の対価を基にメンバーを統率し、組織力を生み出してきたわけであるが、その背景として年齢、職務経験、社内人脈のみならず結果としての職務能力の優位性や地位や報酬の源泉となるポストや資金が潤沢に存在していました。今やその背景が根底から崩れ、組織力の源泉は大きく変わりその一つとしてチームリーダーのファシリテーション力が求められているのです。

組織におけるファシリテーション力

ファシリテーション力とは狭義では、セッションファシリテーターなどが有するファシリテーションスキルを 指し、広義ではメンバーやチームに対する影響力をそのものを指します。広義のファシリテーション力を養成するためには実務を通じた組織変革実践とスキル養成を同時並行的に進める必要があります。
また、高度な(飛躍的な成果を期待する場合)ファシリテーション力を求める場合、対象者の資質(向き不向き)が大きな要因となります。

ファシリテーション力の全体像

ファシリテーター養成プロセス

アクションラーニングソリューションズでは、組織におけるファシリテーション力の重要性の高まりと共に、ファシリテーション力を十分に備えたファシリテーターの養成を体系化しました。一般的なファシリテーションスキルに留まらず、組織ファシリテーション全般の能力開発を視野に、必要最小限の体系を提示いたします。

ファシリテーション力を高めるためには、現時点におけるメンバーやチームに対する影響力がどのくらいあり、どの点に重点がおかれているのかを把握する必要があります。
チームリーダーシップ・サーベイで自組織におけるリーダーシップの発揮状況と影響力を見極めることにより、自己のファシリテーション力がどのレベルにあり、ど の点が欠けているのかが明確になり、今後のスキルアップの指標となります。

また、ファシリテーション力向上には、自己のコンピテンシーの発揮が、メンバーやチームにどの様な影響力を持っているのか、把握する必要が あります。
ファシリテーション力の源泉となるコミットメント/行動力がどの程度発揮されているかが、自主(Act)コンピテンシー、自律(Think)コンピテンシー、心内(Feel)コンピテンシーにより明確になります。また、ファシリテーション力を推進するコミュニケーション能力・表現力がどの程度発揮されているかが、対人(Relation)コンピテンシーにより明確になります。コンピテンシーの開発はファシリテーションスキルの向上に直結します。

このように現時点における人材力の客観的把握がファシリテーション力を養成する第一歩となります。サーベイによる自己の強み・弱みの把握に基づき自己の最適なファシリテーション力養成のプロセスを明確にします。通常は、チームビルディングから始まり、リードマネジメントを修得し、アクションラーニング手法を学び使いながらファシリテーション力を単なる知識の蓄積から実践力へと進化させていきます。このプロセスの実践により、効率的なファシリテーション力の養成が実現できます。

ファシリテーション力の養成

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