本当に豊かで幸福な社会の創造に向けて
私は人類の全ての取り組みが人間の幸福に直結するものであることを願っています。人類の歴史は確実にそして着実に人間を幸福へと導いてきました。私達の先達が死力を尽くし現在の世界を創造してきました。しかし、世界で最も豊かになったこの日本に心から幸福感を実感できないでいるということも事実です。
その原因の一つは既に私達が気づいているように物質的な豊かさだけで人間は幸福になれないということ。知識を積み重ね効率的な方法論や技術を意味出しても、心は豊かにならないということ。そして、人間は一人では幸せになれないということです。
人間は独立した存在ではありますが、置かれた環境から大きな影響を受けて成長します。これまでの社会環境の中で私達は偏った価値観の中で成長してきました。物質的豊かさが幸福を生みだすという誤解、行き過ぎた効率追求による手段と目的の履き違え、偏った成果主義による多様な個性と人間的価値の否定など私達自身の生き甲斐や遣り甲斐の創造とは程遠い価値観を常識的なものとして受け入れ、近年の歴史を動かしてきました。
結果、格差はさらに格差を生み、夢や希望は軽視され、助け合うこと他者を尊重することを忘れ、さらに自分がこの世界に生まれ、与えられた自由に対する責任に真剣に対峙しようとしない風潮が強まってしまったように感じます。
今私達に必要な事は、他者を羨ましがったり、批判したり、不平や不満を並べることではなく、自分自身の価値や可能性ともう一度向き合い、自分の価値を高め、その価値をこの世界に還元するために動き出すことではないかと思います。
その中心にあるものが「Be」在り方なのです。在り方とは人として自分自身をより大きな成長に導いているか。自分自身を尊敬できる自分であるか。自らの行動や言動でどれほどの幸福を生みだしているか、また、貢献しているか。この世界から与えられるものよりも自分が与えているものが多いか。自分に問いかけてみてください。「私は何を身近な人達に与えているか?」「自分の行動や言動がたくさんの笑顔を生みだしているか?」
人間は裸で生まれ裸で死んでいきます。肩書や立場ではなく素の自分自身としてどのような人間に成長していきたいのか。真に問い、地道に実践していくこと、そのことの尊さを私はあらゆる機会を通じて伝えていきたいと考えています。
そして、多くの企業、組織に所属はしていてもそれぞれの志の高い経営者や感度の高い個人の皆さまと同志として連携し、本当に豊かで本当に幸福な社会の創造に向けて精進していく所存です。
願わくば多くの協力と支援を賜れましたら幸いです。
株式会社アクションラーニングソリューションズ
代表取締役 齋藤 秀樹
代表者プロフィール
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティング(現 Bearing Point)の人事コンサルタントを経て、人材開発コンサルタント。ジョージワシントン大学大学院人材開発学部マイケルJ.マーコード教授より直接、アクションラーニングコーチ養成プログラムを受け、GIALジャパン設立に参加、ディレクター就任。
風土改革、人事改革などのチェンジマネジメントの推進において、モチベーションマネジメントやアクションラーニングの導入実績を持つ。アクションラーニングの日本における本格的な企業導入を標榜し株式会社アクションラーニングソリューションズ設立、代表取締役就任。