組織の力を成果に変えるアヴィリテーター養成

圧倒的な成果を創りだすチームの条件

チームが本来のチームの利点である『多様性とシナジー』を生み出し、単なる個人の力の足し算『1+1=2』ではなく、『1+1=3、5、10』といった高い成果を生み出すには、いくつかの条件があります。

  • 問題解決の推進力であるメンバーの高いモチベーションと、メンバー間の自発的な協働意志
  • どのような立場であっても平等で自由に、そして本音で発言できる安全な場
  • 個人の手柄ではなく、チームの成功に全員が本気で貢献する結束
  • 小手先の対症療法ではなく、課題がどんなに困難なものでも果敢に挑むチャレンジシップ
  • 課題の本質(本当の姿)を浮き彫りにする、多様な視点や価値観の共有
  • 表面的な課題に翻弄されず、真因(本当の原因)を深掘りする思考と手法
  • 無意味な議論をせず、小さくとも変えられることからどんどん変革し、現実から学び、成長し続けるラーニングサイクルの実践

これらの条件が揃いチームが活動し始めると、そこには圧倒的な成果を創りだすチームが現れます。

実際の取組みからわかった成果が出ないチームの特徴

有能な個人が集まるだけでは成果が出せる組織(チーム)は創れない

10年以上前から、私たちはアクションラーニングというチーム問題解決手法を用い、チーム力を問題解決に活かす取り組み始めました。取り組み始めて間もなく大きな壁にぶち当たりました。

大手製薬メーカーの中核リーダー60名を集め、1チーム6名で10チームを結成し、実務課題の解決に取り組んだ時です。
能力的には皆同様に優秀なリーダー達で結成されたチームのはずが……

  • あるチームはメンバー間のコミュニケーションが上手くいかず、口数も少なく暗い雰囲気が漂っていました。
  • また、あるチームは陽気に話しているものの誰も本音を言わず、表面的で小手先の対策の議論に終始時間を費やしていました。
  • また、あるチームは本質的な議論はするものの、当事者意識が希薄で結局、責任を持って解決行動を担当する人は現れませんでした。
  • そして唯一、1チームだけが本質的な課題を明確にし、各メンバーの役割と納期を決め、その後のコミュニケーションプラン(進捗共有や支援方法)まで検討を進めていました。

さて、同じような高い能力を持った個人が集まってチームを作っているにも関わらず、このチーム間の格差は何によって生まれたのでしょうか。

問題解決能力はチーム状態と深い関係があった

また、もう一つチーム間の格差がありました。それは、問題解決の深さともいうべきものです。各チームのディスカッションを洞察していて気づくことは、課題の扱いがチームによって異なるという点でした。

  • 課題が提示されるとすぐに解決策の検討に入るチーム。
  • 課題が提示されると分析が得意なメンバーがリーダーとなって、その課題がどのような背景から生まれたものなのか分析し、分析結果に対して解決策を検討するチーム
  • 課題が提示されると課題をより鮮明にかつメンバー全員が共通認識できるようにしたうえで、全員が質問「なぜ」を繰り返しながら、課題の本質を深掘りしていくチーム。

このような取組の違いは、対症療法にしかならない解決策、部分最適にしかならない解決策、原因療法となる本質的な解決策という差を生み出しました。

3タイプの違いははっきりしています。

Aの対症療法は一時的な効果はあるものの、また同じようなトラブルや問題を引き起こします。つまり一過性の効果しか得られないのです。

Bは、分析によって検討されたパターンには対応できても想定外のパターンには対応できません。

Cの原因療法は、対症療法よりも時間を要することが多いですが、同じようなトラブルや問題は激減し、結果的に大きな成果を得ることができます。

そしてこの対症療法的な取り組みのほとんどが、前述の1~3のチーム状態が低迷しているチームの取り組みでした。

チームビルディング+アクションラーニングで圧倒的な成果を創りだす

このように多様性を活かしチームが高い問題解決力を獲得するためには、4の良好なチーム状態とCの課題を深掘りし真因を探索する手法、そしてファシリテーションスキルが必須なのです。

「良好なチーム状態」を創る手法は『チームビルディング』、「課題を深掘りし、真因を探索する手法」と「ファシリテーションスキル」は『アクションラーニング』が最も適切です。
チームビルディングとアクションラーニングの両手法とスキルを獲得することで、チーム力を高め、その力を問題解決に活用することで、チームが本来持っている機能が発揮されブレークスルーと高い成果を生み出せるようになるのです。

そこで私たちは、「チームビルディング」と「アクションラーニング」を併せ持つ手法とスキルを開発し、『アヴィリテーション』と名づけました。
チーム力を引き出し、チーム力と多様性を推進力として、組織が抱える本質的な問題を解決する手法とスキルです。そしてその役割を担う人材を、私たちは『アヴィリテーター』と呼んでいます。
※アヴィリテータ―の名称は、「ability」(能力・才能)と「facilitator」(促進者・進行役)の造語で、チーム力を高める人のことを示しています

※チームビルディング各種講座はこちらをご参考ください。
日本チームビルディング協会 講座のご案内

他企業のリーダーと共に学び多様性を広める

また、アヴィリテーションは、他企業のリーダーと供に多様な価値観を共有しながら進めていくことで、さらに多様性を高め、大きな成果に繋げることができます。
私たちは、一般社団法人 日本チームビルディング協会(JTBA)の協力の下、より多くのリーダーと共に学べる講座を開催しています。

斉藤式 チーム・アヴィリテーター講座

私たちが提供するプログラムと共に、この『斉藤式 チーム・アヴィリテーター講座』を活用することで、更なる組織変革をお約束します。

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