なぜ、すべてのリーダーにチームビルディングが必要なのか

こんにちは。アクションラーニングソリューションズの斉藤です。

前回のメルマガから「集団」を「チーム」に変革するをテーマに書いていこ
うと考えています。

今回はその続きに入る前に、先日ある方々とお話していて
「チームビルディング」ってもしかすると誤解されていたり、
正しく理解されていないな~
と感じてしまったので、今回は
「何故、すべてのリーダーにチームビルディングが必要なのか」
についてお話ししたいと思います。
もっと大げさな言い方をするとすべての組織(企業)のすべてのリーダーと
言えるのですが。

■なぜ、すべてのリーダーにチームビルディングが必要なのか

皆さんは、チームビルディングという言葉をご存知でしょうか?
多くの皆さんは何となく聞いたことがあるような・・・と言ったところ
ではないでしょうか。

知っているという方の中には「あのゲームみたいのをチームでやって一体感
とか感じるやつね!」という方も多いのではないかと思います。

このような回答は無論、誤りではありませんが、チームビルディングの本質
とは言い難いものです。

ですから、ビジネスチームのマネジメントにおいてチームビルディングが
何故、必要なのかについてお話したいと思います。

チームビルディングの目的はズバリ、チームパフォーマンスの劇的な向上です。
要はチームビルディングに取り組み、チームが成長するとチーム力が上がり、
チームが直面する様々な課題が解決できるようになるということです。

例えば、業績不振の組織であれば売上が上がり業績が改善する。
新しいサービスや商品が開発できない組織では、創造性が活性化し付加価値の
高いアイデアが生まれ、競争力の高いサービスや商品が開発できるようになる。
など、単なる課題解決ではなく組織(チーム)としての課題解決「力」が
強化されるということが最大の特徴だと言えます。

これは凄いことです。
では、何故この凄いことが広まっていないのかと言えば、このようなお話を
しても信じてもらえないという事です。
「そんなうまい話があるもんか」!と多くの方は懐疑的になります。
そして、もう一つの広がらない理由は、伝える側の問題です。
チームビルディングを単に研修手段として捉えると、最終的な成果(業績)に
関わるところまでチームビルディングを活用し、有効性を検証するのは難しい
からです。
せいぜい、「1日楽しく学べた」「久しぶりに達成感があった」といった
感想と、悲しいことですが想い出作りに貢献する程度になってしまいます。
それでも「入社以来、最高の達成感を感じた」「何年かぶりに心から笑った」
などの声を聞くこともあり複雑な心境になることも多いです。

本来、チームビルディング(チーム創りのためのスキル)は、経営やマネジ
メントの重要な(主要な)能力です。しかし、そのような認識が未だに創れて
いないジレンマを感じています。

個人としての日本人はとても優秀です。しかし、その優秀な人達が組織を作り
チームとして活動した途端に、その優秀さが影を潜めてしまいます。そして、
驚く程低い成果しか出せない現実を数多く見てきました。
また、優秀な人材を採用しても組織に配属した途端に、メンタルを病んで戦力
外になっていく。

その原因は多々あるでしょうが、多くの皆さんは現在の組織の本質的な欠陥に
既に気づいています。

能力向上の矛先は、ほとんど個人に向けられています。
一般的に人材開発の名称での活動は個人のパフォーマンスの向上です。
しかし、本質的な課題は個人ではなく、組織(チーム)にあるのです。
一人一人は、もういっぱいいっぱいです。様々なプレッシャーは多大なスト
レスを生み、心身両面からの病気の真因になっています。
結果、更にパフォーマンスが落ちていきます。

もうそろそろ、気付いているだけではなく、具体的な行動が必要です。
現状を打破するためには、組織という全体を捉えた成長促進(組織開発)と
チームという単位でのマネジメントやリーダーシップが必須です。
その解決に直結する「チームマネジメント」「チームリーダーシップ」
「チームとしての問題解決力強化」につながる取り組みがチームビルディング
の本質的なテーマであり、有効性なのです。

逆説的に言えば、現状の取り組みでは、組織力という大きなパフォーマンスは
生み出せません。
このまま個人の能力に頼り、個々が日々発生する課題解決に追われていては、
組織も人も疲弊する一方ですし、経営者が欲している成果は得られないのだと
痛感しています。

経営層や人事部門の皆さんにお伺いしたいのですが、人材開発投資を組織開発
投資という一つ大きな視点に切り替えませんか。既に現状の人材開発の限界に
気づいているのではないですか。また、個々の問題解決スキルを向上させても
組織、チーム全体の問題解決力の強化なくして、今企業が抱える複雑で大きな
課題を打破できると思われますか。
幾ら組織図を変えても組織力(チーム力)は上がりません。

現代において経営資源の「人」とは「個人」ではなく「個人を最適に活かす
組織(チーム)」であり、「優れた個人として成長を促す組織(チーム)」
であることは自明です。

結局は目先の景気云々に踊らされることなく、組織マネジメントができる本物
のリーダーを養成し、人が成長できる組織(チーム)を創り、チームが生み出
す極めて高い問題解決力を持った企業が強く、永続的に存続し続けるのです。

表面的なチームビルディングではなく、真の組織(チーム)成長を促進させる
チームマネジメント/チームリーダーシップを執行し、本来企業組織が持って
いる力を引き出すチームビルディングについての見識が深まることを
切に願っています。

■質問をお待ちしています!!
メルマガ読者の皆様にお願いです。メルマガ等の内容で質問などありましたら、
本メルマガに返信メッセージをおよせください。
沢山のメッセージお待ちしています。

■日本チームビルディング協会(JTBA)からのご連絡

私が代表理事を務めているJTBAの朝活や講座のご案内をさせてください。
JTBAはチームコミュニケーションやチーム創りに興味のある個人の皆様を対象に
様々な学びの機会を講座やFacebook( https://www.facebook.com/teammanabi )
で提供しています。

6月から、出勤前や会社が終わってからの時間で学べるよう朝活、夕活を
始めました。勿論、集中して学べる一般講座や本格的に学ぶライセンス取得
講座も提供しています。
詳しくはこちらをご参照ください。
http://jtba.org/manabu

1.朝活
第5回 8/22(木)7:10~8:10 絵本で学ぶ2
第6回 9/10(火)19:30~20:45 アクティビティで学ぶ2

2.一般講座
8月25日  10時~18時 チーム創りとチームリーダーシップ
9月22日  10時~18時 チームビルディングアクティビティ

■真の組織創りを応援します
本気で良い組織/チーム創りをしたい法人の皆さんへ。
出来る限り貢献をさせていただきたいと考えています。
お気軽に saito@al-s.co.jp までご相談ください。

■日経BP社「課長塾」facebookサイトが開設されました。
http://www.facebook.com/kachoujuku?sk=wall#!/kachoujuku
まだ開設されたばかりですが、ここから皆さまに役立つ情報が配信されて
いきます。

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