こんにちは、アクションラーニングソリューションズの斉藤です。
やっとホームページのリニューアルが完了しました。既にご存知の皆さんもいら
っしゃると思いますが、組織ismセミナーの開催に先立ち「Be」をテーマとした
サイトを新規に開設しました。そして、今般やっと旧サイトのリニューアルが完
了しました。
これまで私達の取り組み内容が分かりにくいとのご意見も多く、どのように表現
すれば少しでも多くの皆さまにご理解いただけるか、思案に思案を重ね、やっと
完成に漕ぎ着けました。ご意見等頂戴できれば幸いです。
さて、今回のメルマガの大げさな標題についてお話しいと思います。
このところキャリアやキャリア開発について考える機会が増えています。キャリa
ア開発とは本来どう在るべきなのか。私の考えを整理してみました。
先日、私もビジョナリーの一員となっているWEB情報誌(INSIGHT NOW!)に
以下の記事を掲載しました。本テーマは掲載1日で1000アクセス以上の反響
をいただき、本テーマについての関心の高さを改めて実感しました。
ここでのテーマも本質はBe「あり方」ですが、この表現のままではキャリア開発
に直結したイメージが繋がりにくいのでインターナルキャリアと言い換えてみま
した。これまでのキャリア開発の主役は知識やスキル、資格といったエクスター
ナルキャリアです。これは私達の表現ではDo(やり方論)の領域を指しています。
なぜ、Beの未成熟について問題視しなければならないのか。その一つの回答が以
下の記事から読みとれるのではないかと思います。
これから本当に成熟した社会を創るためには、これまでの価値観を更に一歩進め
る必要があります。リーマンショックが投げかけたものは資本主義の脆弱さだけ
ではないはずです。これは、私達自身の新たな価値観の獲得に向けた転換点では
ないかと思います。
そして、人材開発に関わるものとしてその責任を強く感じています。学習は人間
の成長に貢献できる最も直接的な活動です。今、その活動に関わっている意味と
使命を考え、自らの行動の先に何を置くことが求められているのか。真剣に対峙
したいと思います。
・・・・・・・・・・・INSIGHT NOW! 掲載記事・・・・・・・・・・・・
http://www.insightnow.jp/article/4438
日本の人材がなぜ危機なのか
なぜ昨今の日本に器の大きな人材が育たないのか? 尊敬できる大人が少ないの
か? についてキャリア開発の観点から考えてみました。
キャリアとは何かと問われれば
「スキルと知識を習得し、仕事を通じて成長していくこと」と答える方が多いの
ではないでしょうか。
この答えは正しいでしょうか。もちろん、正しいです。ただし、1面的にはです。
私の考えるキャリアは2つの大きな要素からなります。それはインターナルキャ
リアとエクスターナルキャリアです。
■エクスターナルキャリアとは前述の例のような知識やスキル、資格や経歴など
を指します。主にやり方(Do)の領域。
■インターナルキャリアとは人間力(人格、成熟した価値観、見識、共感力、学
習力、他者理解、他者受容、自己開示、主体性、思慮深さ、信頼性・・・)な
どを指します。主に在り方(Be)の領域。テクニックではない領域。
人材のキャリアは、この2つの要素が共に成熟することで社会性の高い人財にな
るのではないかと考えます。
しかし、このような視点からキャリア開発を考えてみると、私は愕然とするのです。
日本の教育や人材開発においてインターナルキャリアを向上させる場や機会が極端
に少ないのです。学校でも企業でも或いは自己啓発でも極端に少ない。
本来、インターナルキャリアは、家庭、地域コミュニティ、学校や企業等の共同生
活や組織活動の中で多様なストーミング(本気、本音の関わり)を経験することで
培われるものです。
昨今の政界を見ていても、経済界を見ていても、器の大きな人材が見当たりません。
若者からは尊敬できる大人がいないとの声を良く聞きます。
また、企業からも経営層や管理職の器の問題が組織運営や組織力そのものを減衰さ
せているように感じます。
皆さまもご承知の通り、社会的な地位や権限が大きくなればなるほど求められるキ
ャリアはどちらでしょうか?
無論、インターナルキャリアです。
部下の人心を理解できない上司、決断力も責任感もない上司、ビジョンを示せない
上司、ありふれた悩みです。
しかし、日本の教育や人材開発の変革が行われなければ、さらに人材は小粒になり、
社会は社会性が極端に低い人材で溢れるのではないでしょうか。
真剣にインターナルキャリアが磨かれる育成の仕組みと機会を社会的なシステムに
組み込んでいく事、このテーマは急務な課題です。
政権が変わろうともこの課題は解決されません。まずは、私達一人ひとりが自己の
テーマとして取り組む課題であり、自分自身のインターナルキャリアを磨くことに
よってしか解決できないものであると思います。
このままでは皆がエクスターナルキャリアに偏った人材になってしまう危険性があ
るのです。これは唯物主義や拝金主義の根底にも関連しているといっても過言では
ないと思います。
これから本腰を入れてインターナルキャリアの開発に取り組みませんか。本来の人
としての成長を目指して。
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